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Technology

宇宙から見た地球の外縁と太陽

地球上に存在する数多くの社会課題に対し、私たちに何ができるのか。世界的視野を持ち、先頭に立ってカーボンニュートラルを推し進めることは、当社の使命です。110年以上にわたり継承されてきたものづくりのノウハウと、最先端の技術力。これらを結集し、伝統と革新のスピリットで次世代燃料エンジンの実用化を目指しています。

J-ENGが誇る最先端の
テクノロジーを紹介

LSHシリーズのイメージ

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LSJシリーズ

業界最高水準の低燃費を実現した「LSHシリーズ」をベースに、当社独自の完全燃焼技術と層状水噴射技術を融合することで生まれたエンジンです。層状水噴射技術とは、ひとつの燃料弁から燃料と水を層状に噴射する技術。低燃費を追求した完全燃焼チューニングと、窒素酸化物を効果的に削減できる層状水噴射技術の組み合わせによって、燃料消費率の大幅低減(燃費率を従来比約5%改善)を実現しました。また、燃焼性が良いMGO(マリンガスオイル)のみを燃料にすることでエンジンの損耗やトラブルが減少し、オペレーションやメンテナンス作業の負担が軽減されるというメリットもあります。

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アンモニア燃料試験エンジンのイメージ

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アンモニア燃料エンジン

アンモニアは、燃焼時にCO2を排出しないためカーボンニュートラルの実現に向けて次世代燃料として期待されています。また、既存のインフラを活用することで、安価に製造・輸送できる特徴があることから、今後、大型船舶用の燃料としての需要が急拡大していくことが見込まれています。
アンモニア燃料エンジンでは、着火温度が高く、燃えにくい特性を持つアンモニアを確実に燃焼させる事が課題となります。この課題を解決するために、当社独自技術である「層状噴射技術」を適用、アンモニアを燃え易いパイロット燃料とポスト燃料で挟み込むように噴射し、最適なタイミングで着火・燃焼させます。加えて、将来的なアンモニアインフラ整備の進捗や環境規制の動向に応じたアンモニア混焼率の変更も可能であり、船舶の競争力低下や陳腐化の回避にも寄与します。

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水素燃料エンジンのイメージ

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水素燃料エンジン

水素は、アンモニア同様、燃焼時にCO2を排出しない次世代燃料であり、今後、発電・産業・運輸など幅広く活用されるカーボンニュートラルのキーテクノロジーとして、その需給拡大とインフラ整備の促進が期待されています。
水素燃料エンジンの開発においては、燃えやすい水素の燃焼を安定的にコントロールすることが課題となります。この課題を解決するために当社では、燃焼室内が高温高圧に到達した時点で水素を直接噴射する『高圧噴射方式』を採用、パイロット燃料により着火することで安定的に燃焼をコントロールします。さらに、パイロット燃料に替えて、電気着火することでより環境性能の高い水素専焼エンジンの実用化を目指しています。

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海洋を進む船

現在挑戦していること、
今後の展望について

アンモニア燃料エンジンは2025年度、水素燃料エンジンは2026年度に完成予定です。また、アンモニア燃料エンジンを搭載する船は2026年度に竣工予定。当社の脱炭素エンジンを搭載した商用船が世界中の海を行き交う未来を見据えています。1955年にUEエンジンの初号機を製造して以来、半世紀以上にわたり大型船舶用エンジンを供給してきた企業としての責任を果たすべく、環境対応と経済性を両立したエンジンの研究開発に弛まず取り組み続けます。