IoT・CBM・デジタライゼーション
IoTへの取り組み
当社では、運転データを活用した新たな価値創出を目指して、研究開発、並びにデータ分析に取り組んでいます。
近年、IoT・AI技術活用に対する関心の高まりから、センシング技術や分析が発達しており、それら技術を導入しつつ、自社ノウハウと融合させながらお客様の満足をめざします。
CBMへの取り組み
当社では、主機診断システム、モニタリングシステムを活用して、CBM(Condition Based Maintenance)に取り組んでいます。
主機診断システムについて
統合支援システムは、船内外のネットワークを活用した遠隔監視による主機関の運航サポートシステムとなっており、以下のような効果が期待できるトータルサポートパッケージとなっております。
・先進的なモニタリングと状態診断に基づく効率運航
・搭載機器の早期異常の発見による予防保全の実現
・遠隔通信を必須とせず、本船内で的確に自動的に判断、対応を指示
モニタリングシステムへの取り組み
当社では、IoT・AI技術活用の一環として、筒内圧力制御システム、電子制御機関波形モニタリングシステム、軸受摩耗監視システム、軸受温度監視システム等、モニタリング技術の開発に取り組んでいます。
デジタライゼーションの取り組み
当社は、自律・自動運行船への主機関供給を将来ビジョンに見据え、船級や他社との共同研究などを通じて、次世代Eco制御システム ”第五世代(5G)” の開発と、デジタルツインによるエンジンモニター・制御・診断に取り組み、自律・自動運転、常時自動診断、オペレーションの最適化、メンテナンスの最適化をめざします。
第五世代Eco制御システムは、2022年の開発完了を予定しています。現在搭載しているモジュール型の制御システムに、新しく開発したモジュールを追加することで、マルチタスク型の制御システムへとバージョンアップ。エンジンの監視機能を強化できるほか、他社とエンジンの運転データを共有、オープンソース化し、蓄積データの新たな活用につなげていきます。