ジャパンエンジン 低圧EGRシステムを初受注
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)は、株式会社大島造船所殿がご建造される99,000dwtバルクキャリアー向けに7UEC60LSE-Eco-A2-EGR型機関を受注致しました。本船は、日本郵船株式会社殿により長期傭船される予定です。
J-ENGは、IMO環境規制の一つであるNOx(窒素酸化物)3次規制(TierⅢ)に適合する技術として、世界初の試みとなる舶用2ストロークディーゼル機関向け低圧EGRシステムの開発を進め、2017年4月に実船での性能検証運転を完了しております。
低圧EGRシステムは、過給機出口の低圧排ガスを利用する独創的なものであり、NOx排出量を一般海域での規制値から大幅に削減しつつ、燃費の悪化は最小に抑えることのできる、経済性に優れた特徴を有しております。また、低圧且つ低温ガスを取り扱う利点を活かし、EGRガスの再循環ラインや主要装置のシンプルな構成を実現しており、メンテナンス性の向上や運航コストの削減に寄与致します。
また、将来的に予想される北米・欧州の一部海域における排水制限域の拡大を視野に入れ、EGRスクラバ循環水の船外排水を不要としたコンセプトを採用しており、この点においても艤装性や操作性・メンテナンス性に優れ、荷主殿・傭船社殿・船主殿のCSRに寄与するシステムとなっております。尚、J-ENGの低圧EGRシステムは、将来的にTierⅡ運転においても、EGRガスの再循環割合を弱めることで、燃費とNOx排出量の両方を改善することが可能であり、更なる燃費低減のニーズにも柔軟に対応できます。
J-ENGは、TierⅢ対応技術のグローバルスタンダードを目指すべく、低圧EGRシステムの他主機メーカに対する拡販活動にも積極的に取り組んでおり、今回の低圧EGRシステムの初受注を梃子に、先ごろ初号機が就航した低圧SCRシステムとの両輪にて、「日の丸UEエンジン」のライセンサーとして、顧客ニーズに応じたTierⅢソリューションを提案して参ります。
本件に関するお問合せ先
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:営業一部
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