UEエンジンにおける実運航状況に応じたメンテナンスに関する共同研究について

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)は、日本郵船株式会社(NYK)、NYKグループの株式会社MTI、一般財団法人　日本海事協会と、主機エンジンの安全性向上とメンテナンス時期の最適化に向けたCBM（Condition Based Maintenance）に関する共同研究の契約を締結致しました。

本共同研究は、船舶の運航データや、そこに搭載されているUEエンジンからのデータを活用し、主機の信頼性・経済性をさらに追求することを目的としております。

今回、実運航船のUEエンジンに新たなセンサを追加設置し、状態診断にJ-ENGの技術ノウハウを取り入れることで、その精度を高め、従来の使用時間に基づいた部品整備（Time Based Maintenance）から、各部品の使用状態に基づいた合理的な保守メンテナンス（Condition Based Maintenance）へ転換するだけでなく、得られた研究成果を船級協会と共有し、CBMをベースとした船級検査の高度化・合理化の手法検討にも役立てます。

さらに、J-ENGでは将来的に、運航データを用いて主機エンジンの運転状態をバーチャルに再現するデジタルツインの実現も目指しております。また、IoTやAIを用いた技術開発にも積極的に取り組み、海事産業のイノベーションに貢献していきます。