UEC50LSH-Eco-C2-EGR 初号機 陸上公試・開放検査を完了
低圧EGRシステムが搭載された6UEC50LSH-Eco-C2-EGR型機関の初号機が、10月6日に陸上公試・開放検査を完了しました。この6UEC50LSH-Eco-C2-EGR型機関は、尾道造船株式会社様建造のCHIP船に搭載され、船主は東海商船株式会社様となります。
EGRシステムは、燃焼用空気に排ガスを混ぜる(再循環させる)ことでO₂濃度を下げ、燃焼を緩慢にすることにより窒素酸化物(NOx)の発生を抑制してNOx3次規制をクリアする技術です。その中でも、当社システムは“低圧EGRシステム”と称され、過給機でタービンを駆動した後の“低圧の排ガス”を抽出、循環させて利用します。過給機でタービンを駆動した後のガスを利用する為、エンジンとEGRシステムの独立性が高く、実運航時のECA(Emission Control Area)出入り時のEGRシステムのON/OFF切替などの運用が容易であり、常に安定した運転を行うことが可能です。
この度、陸上公試・開放検査を完了した6UEC50LSH-Eco-C2-EGR型機関は、EGRシステムに関するこれまでの技術やノウハウを用いて、コンパクト化、シンプル化を盛り込んだ最新システムを搭載。過給機の後流から分岐される再循環ラインが全て機関上にビルトイン配置されており、機関室への搭載性も従来機関と同等に向上しております。
また、他の型式の機関においても、低圧EGRシステムを搭載した機関の製造が本格化しており、当社は環境性能の高い機関を市場投入することで、地球環境の未来に貢献し、持続可能な社会の実現を目指して参ります。
本件に関するお問合せ先
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:総務広報課