シンガポール農産物大手建造船向け輸出エンジンを受注
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)は、シンガポール農産物大手ウィルマー・インターナショナルの海運子会社ウィルマー・シップ・ホールディングス様(Wilmar Ship Holdings Pte Ltd)が、中国の蓬莱中柏京魯船業有限公司様(Penglai Zhongbai Jinglu Ship Industry Co., Ltd.)で建造するMR型プロダクトタンカー2隻向け主機関として、6UEC50LSH-Eco-C2型機関2台を受注致しました。
また、本契約には追加2隻のオプション権がついておりますが、船主ウィルマー様からは、既に、このうち1隻分のオプション権を行使するとの意向が示されておりますので、更に1台を追加受注の見込みです。
今回の受注は、船主ウィルマー様から、UE機関の優れた環境対応技術、低燃費性能等を高く評価頂き、当社主機の採用を強くご要望されたことを受け、UEエンジンのライセンサーとして、当社から中国へ単体輸出対応するものです。なお、当該主機2台は、2021年末より順次納入の予定です。
UEC50LSH型機関は、今回のMR型タンカーを始め、ケミカルタンカー、チップ船、ばら積み船等、多くの船種にご採用頂き、2015年3月の初号機納入以来、現在まで約50台の受注を積み上げております。また、これからの主流となるNOx TierⅢ規制(*1)対応仕様として、低圧EGRを装備した機関も既に初号機の陸上運転を完了しており、引き続き、多数の有望商談に対応しております。
当社では、新造船市場が停滞する中、低炭素社会の実現に向けたEEDIフェーズ3(*2)等の規制強化を追い風に、UEC50LSH、UEC42LSH等の超低燃費最新鋭機関を梃子にして、国内造船所への積極的な販売活動を展開するとともに、成長著しい中国造船市場においても、需要の掘り起こしを推進し、グローバル市場でのUEエンジンシェア向上を図って参ります。
* 1) NOx TierⅢ規制:国際海事機関(IMO)におけるNOx排出規制において、2016年1月1日から施行されている3次規制。特定海域(ECA/Emission Control Area)では、2000年1月1日に施行された1次規制値に対し、NOx排出量を80%低減する必要がある。
* 2) EEDIフェーズ3:船舶からの温室効果ガスの排出抑制のため、国際海事機関(IMO)で規定されたエネルギー効率設計指標(Energy Efficiency Design Index)の3段階目の規制。トン・マイル当たりのCO2排出量を表しており、船の種類やサイズによって規制値は異なる。
本件に関するお問合せ先
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:総務広報課