広州柴油機廠股份有限公司(中国)へUE機関ライセンスを供与
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(以下J-ENG)は、中国の広州柴油機廠股份有限公司(Guangzhou Diesel Engine Factory Co., Ltd. 以下GDF)にUE機関の製造・販売権を新たに供与することで合意し、このほどライセンス契約を締結いたしました。
ライセンス契約の対象は、J-ENGが自社開発しているUE低速(2サイクル)機関のシリンダボア33~50cmの全型式(1,655~14,240kW)です。ライセンス契約締結早々に、GDFは既に初号機として、中国造船所が建造するフィーダーコンテナ船向け6UEC35LSE-C1型機関を受注済みであり、2022年7月に完成予定です。更に、GDFは、最新鋭機関であるUEC42LSH-Eco-D3型機関、UEC50LSH-Eco-C2型機関などを中心に、既に30台以上を受注済みであり、今後、順次、ラインナップの拡充を進めながら、生産台数を拡大していく予定です。
GDFは1911年創立の、豊富な製造実績を有する中国シェアNo.1の中速(4サイクル)機関メーカーであり、舶用主機・補機を合わせ、年間約350台を生産しております。同社は近年、大型化傾向にある中国内航船向け主機の需要増加に応えるべく、今般、新たにUE低速(2サイクル)機関を品揃えすることで、更なる新規顧客の発掘と事業の拡大を目指しております。
J-ENGは、近年、造船業界の成長・発展が著しい中国を重点マーケットのひとつと位置付け、主機単体輸出と中国ライセンシーの新規開拓・育成の両輪で事業展開を推進しており、これまで、中国造船所向けで約120台の納入実績を積み上げて参りました。
今回のGDFへのライセンス供与により、中国におけるUE機関のライセンシーは、既存のCSE 1)、YHM 2) を加えた3社となりますが、急拡大するライセンスビジネスの対応力強化を図るべく、2022年1月にライセンス業務に特化した新組織を立ち上げております。
J-ENGは、今後も、世界で唯一「開発から、設計、製造、販売、アフターサービスまでの一貫体制」を備えたグローバルライセンサーとして、ライセンシー各社との連携をより一層、強化し、高信頼性、高経済性、親環境性を追求した付加価値の高い製品を供給することで、更なるシェア拡大を目指して参ります。
1) CSE:China Shipbuilding Industry Corporation Diesel Engine Co., Ltd. = 中国船舶重工集団柴油機有限公司
2) YHM:Zhejiang Yungpu Heavy Machinery Co., Ltd. = 浙江洋普重機有限公司
本件に関するお問合せ先
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:総務広報課