新機種UEC33LSH-C2型機関初号機完成
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)のライセンシーである浙江洋普柴油機有限公司(YDE:Zhejiang Yungpu Diesel Engine Co., Ltd. 中国/寧波市)は、このたび、世界の初号機となる6UEC33LSH-C2型機関を完成しました。当社が開発する新型機関の世界初号機を海外ライセンシーが製造するのは初めてとなります。
この6UEC33LSH-C2型初号機は、儀征揚子造船所様建造の内航ばら積み船に搭載されます。
UEC33LSH-C2型機関は、豊富な受注実績を誇るLSHシリーズのラインアップ強化の一環として開発されたUEライセンス事業展開の中核を担う戦略機種であり、小型のばら積み船、ケミカル船、セメント船、LPG船等の様々な船型にジャストフィットできるよう、低回転から高回転までの幅広いレンジをカバーする超ワイドレーティング(従来比 約34%拡大)が、特徴となっております。
また、規制強化により高まりをみせる省エネ・環境ニーズにも対応するべく、先行するLSHシリーズの構造・仕様を踏襲しつつ、更なるメカロス低減を図り、性能向上のため最新鋭過給機を採用するなど、各種の新規開発コンセプトを織り込み、これまでUEエンジンの小型機種としてロングセラーを誇るUEC33LSII型機関と比較して、同じ機械式エンジンでありながら 約4%の燃費低減を達成しております。
尚、IMO NOx(窒素酸化物)3次規制に対しては、フレキシブルな配置が可能となる低圧SCRシステムを採用しております。
本機種は、活況を呈する中国での内航船リプレース需要を取り込むべく、J-ENGとYDEとの緊密な協力体制のもと、短期間で開発・市場投入され、既にYDEにおける同型機関の受注は10台に達しております。
J-ENGは、今回のUEC33LSH-C2型機関初号機完成を梃子に、国内外ライセンシーとの連携強化のもと、内航船・近海船マーケットをターゲットに更なる受注積み上げ・シェア拡大を図り、より一層のUEライセンス事業の伸長を目指して参ります。
本件に関するお問合せ先
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:総務広報課