UE機関 累計生産4,000万馬力達成
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)が開発するUE機関は、この度、今治造船株式会社様ご建造のハンディサイズバルクキャリア向け6UEC42LSH-Eco-D3-EGR型機関の竣工をもって、累計生産4,000万馬力(累計生産台数4,586台)を達成しました。
UE機関は、世界で唯一「開発から、設計、製造、販売、アフターサービスまでの一貫体制」を備えたグローバルライセンサーであるJ-ENGが自主開発する、純国産「日の丸」舶用低速エンジンです。
その歴史は、今からおよそ三四半世紀前、日本が高度経済成長に差し掛かり、造船・海運立国を標榜するなか、大型船舶の主機関を海外ブランドのみに頼らざるをえなかった現状を変革すべく、1955年にUE機関初号機を完成させたのが始まりです。
以来、約70年間の長きに亘り、多くの船会社様、造船所様、ビジネスパートナー様のご愛顧とご支援、並びに株式会社赤阪鐵工所様を始めとする各ライセンシー様とのパートナーシップに支えられ、船舶の安全・安定運航に貢献しつつ、ここまでの歴史と生産実績を積み上げてこられましたことに、改めまして厚く御礼申し上げます。
現在、J-ENGでは、国内造船所様ご建造のハンディサイズバルクキャリア向け超低燃費6UEC42LSH型機関を連続受注・生産しておりますが、これに加え、最新シリーズUEC50LSH型機関や層状水噴射技術を適用したMGO専焼UEC35LSJ型機関等を含め、多くの受注残並びに有望商談を抱えており、今後も極めて高水準な操業が継続する見通しです。
また、中国ライセンシーである広州柴油機廠股份有限公司(Guangzhou Diesel Engine Factory Co., Ltd.)や、浙江洋普柴油機有限公司(Zhejiang Yungpu Diesel Engine Co., Ltd.)でも受注が急拡大し、既に生産が本格化しています。当社からはテクニカルアドバイザーを派遣して技術指導を行い、また日本製の主要コンポーネントを供給することで、中国ライセンシー製造エンジンの品質の維持・向上を図っています。
更に、J-ENGは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、グリーンイノベーション基金事業のご支援も頂きながら、次世代エンジンの本命である、アンモニア燃料エンジンや水素燃料エンジンの開発に取り組んでおり、これら新燃料エンジンの工場運転設備への投資もスタートしました。
これらは、今後のJ-ENGのESG経営の中核をなす取り組みでもあり、様々な次世代環境技術を用いた製品を供給し続けることで、海運・造船業界の脱炭素化に貢献して参ります。
J-ENGは、今回のUE機関累計生産4,000万馬力達成を一つの節目として、UEビジネスパートナー様や国内外のライセンシー各社様との連携を更に深化させ、「UEファミリー」として、お客様にご満足頂ける製品、サービスを提供しつづけ、持続可能な社会の実現に寄与して参ります。
本件に関するお問合せ先
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:総務広報課
電話番号:078-949-0800