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(ゼロエミ船普及拡大に向けた)アンモニア燃料エンジンの生産能力向上事業が環境省・国土交通省連携事業「ゼロエミッション船等の建造促進事業」に採択

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(以下、J-ENG)は、環境省と国土交通省の連携事業である「ゼロエミッション船等の建造促進事業」に、「(ゼロエミ船普及拡大に向けた)アンモニア燃料エンジンの生産能力向上事業」を応募し、この度採択されました。

 

「ゼロエミッション船等の建造促進事業」は、ゼロエミッション船等の建造に必要となる生産設備等の整備を支援することにより、これら船舶の国内供給体制を世界に先駆けて構築し、市場導入促進によるCO2の排出削減を進めるとともに産業競争力強化・経済成長を図ることを目的としています。

 

J-ENGは、国際海運における2050年ネットゼロエミッションの実現を目指し、グリーンイノベーション基金事業(以下、GI基金事業)による助成を得て、アンモニア燃料エンジンの開発を進めております。2025年にフルスケールエンジン初号機が完成の予定であり、実船に搭載された後、2026年には実証運航が行われます。
 
GI基金事業によるアンモニア燃料エンジンの開発・実証が完了した後、社会実装・普及拡大フェーズへと移行する際には、本エンジンの供給確保・シェア拡大に向けた、生産設備の増強が必要となります。今回採択された事業は、特に、エンジン需要のボリュームゾーンとなるシリンダボア60cmクラスを中心にそれ以下のサイズのアンモニア燃料エンジンを効率的に生産可能とする組立・試運転工場の新設と、それに応じたアンモニア燃料供給能力の増強を実施するもので、投資額は199.1億円(最大補助金額66.4億円)、2028年度の工事完了を予定しています。
 
アンモニアを始めとする新燃料エンジンは、従来の重油燃料エンジンと比べて、製造リードタイムが長期化することが予想されますが、本事業により、重油燃料・新燃料を合わせたエンジン生産能力を現状の約1.5倍に増強するとともに、当面の間、需要継続が見込まれる重油エンジンの供給責任をプロダクトミックス生産で果たしつつ、新燃料エンジンへの生産シフトを段階的に進め、新燃料エンジン生産比率を、現状の10%から2033年頃には40%とする予定です。さらに、市場動向を踏まえ、2040年度には、100%にまで引き上げることを視野に入れております。これらにより、2050年にはアンモニア燃料エンジンのライセンシー製造分含めたグローバル生産台数100台、マーケットシェア2030%を目指し、ゲームチェンジを野心的に狙います。
 
J-ENGは、ファーストムーバーとして、アンモニア燃料エンジンの増産体制を早期に構築することで、国際海運のカーボンニュートラルの実現と我が国船舶産業の国際競争力強化に貢献していきます。

本件に関するお問合せ先

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:総務広報課

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